和音のイメージについて考える 3度,4度,5度
和音のイメージ
作編曲において、ここは3度でここは6度で進行させる、みたいな選択を迫られることがあります。
声部分けによって自然に決まる部分はもちろんあるんですが、僕の場合は、和音それぞれに漠然としたイメージを持っていてそれに従う形で決めることがあります。
「イメージに従う」とは
「イメージに従う」 = 和音とイメージを結びつけることで、感覚的に和音の配置を決める
例えば、 「○○の音色を表現したい」 とか 「○○が鳴っている雰囲気を出したい」 という時に、自分の考えている音を瞬時に正確に音に落としこむことができると、より和音を自由に扱うことができると思っています。
具体的には以下のような感じ。
・原曲で単音しか鳴っていないけど、実は1オクターブ下に4度で重ねた方が雰囲気が出る
・ピアノ曲を作っているが、ここはオルガンの様な音を想起させたい
個人的な和音のイメージ
中央ド(C4)のあたりで一定の音程を持つ2音を鳴らし、そのイメージを言葉と図にしてみます。
3度のイメージ
● 各所に隙間がある区切られた格子のようなイメージ
● 低音になるほど格子の密度は低く、高音になるほど高い
● やわらかい、統一性、モノラル、狭いところで完結する
4度のイメージ
● 硬い、規則に沿ったようなイメージ、密度が濃い
● 小さな隙間はほぼない、ミルクレープのような細かさ
5度のイメージ
● ステンレスの箱、一斗缶のようなイメージ
● 低音になるほど格子の一辺が太くなって繋ぎ目が曖昧になっていく
● 硬く、細い、打ち消し合って細くなってしまっている
● 鋭利で金属的、中身が空 (空虚五度ってこういうこと?)
もちろん人によってイメージや内容は様々で、どれが正解というものはなく、また、その日の気分によって多少違いがあると思います。和音を配置してみて、どうもしっくりこないな、、ということが多い方は上に挙げた方法を試してみると面白いかも。